糖質制限ダイエットで痩せない!? 5つの原因とは?

糖質制限ダイエットに取り組んでいる人がよく経験するのは、2週間を過ぎる頃からだんだん痩せなくなって来るという停滞期です。

最初のうちは順調に体重が減っていたのにどうして痩せない時期が来るのか、考えられる
5つの原因について解説します。




消費カロリーの減少

摂取カロリーが消費カロリーを上回り、余ったエネルギーを体脂肪として蓄えようとするのが肥満の主な原因です。






食品に含まれる糖質は腸でブドウ糖に分解された後で筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えられ、残りが中性脂肪に変えられます。摂取カロリーが消費カロリーを下回れば蓄えられていた脂肪が燃焼してエネルギーに使われるため、単純計算では痩せるはずです。



しかしながら人体の仕組みはもっと複雑で、そう簡単には痩せないようにできています。



摂取カロリーが消費カロリーを下回るようになると一種の防御システムが作動し、人間の体は消費カロリーを節約して乗り切ろうとします。同じような糖質制限ダイエットの食事内容でも停滞期になると消費カロリーが落ちてしまうため、単純計算でも摂取カロリーが下回らなくなるのです。


脂肪燃焼モードへの移行

このような停滞期が訪れる2つ目の原因として挙げられるのは、糖質代謝モードから脂肪燃焼モードへの移行という身体の変化です。



通常であれば筋肉や肝臓に蓄えられていたグリコーゲンが最初のエネルギー源として使われ、筋肉や臓器を動かしています。糖質由来のブドウ糖から作られるグリコーゲンには水分が結合しているため、グリコーゲンが大量に消費される水分も同時に失われます。ダイエット初期には重量の大きい水分消費の効果によって、体重が如実に減るという仕組みです。



ダイエットが進んでグリコーゲンが不足してくると身体が脂肪燃焼モードに切り替わり、体内に蓄えられていた脂肪がエネルギー源として使われ始めます。すぐに使えるエネルギー源だったグリコーゲンの代わりに脂肪を少しずつ燃焼し、代替エネルギーとして利用するように体を変化させるのが脂肪燃焼モードです。



グリコーゲンの材料となるブドウ糖のカロリー量は100g当たり約335kcalですが、体脂肪のカロリー量は100g当たりおよそ720kcalにも達します。



糖質制限ダイエットを開始して数週間が過ぎた頃から体重減少のペースにブレーキがかかるのは、グリコーゲンと比べて燃費に優れた脂肪がエネルギー源として使われるようになるのが1つの原因です。


筋肉量の減少による基礎代謝低下

糖質制限ダイエットを続けているとなかなか痩せない時期が訪れる第3の原因は、心拍や呼吸など生きるのに必要なエネルギーに使われる基礎代謝量の低下です。



この基礎代謝は筋肉量の多い人ほど高く、体脂肪の割合が多い人は低いという傾向が見られます。



タンパク質が糖質や脂質と並んで3大栄養素の1つと言われているのは、他の2つと同じようにエネルギー源として利用可能だからです。食物から摂取したタンパク質は筋肉の材料として使われるだけでなく、いざというときは筋肉を分解してエネルギーを得られる仕組みとなっています。





筋肉を動かしたり臓器を動かしたりするエネルギーは脂肪でも代用できますが、脳だけはエネルギー源としてブドウ糖が不可欠です。糖質の少ない食事を続けていると脳を動かすブドウ糖が不足してくるため、筋肉を分解してできるアミノ酸から糖を合成しようとします。



糖質制限ダイエット開始から数週間後には身体が脂肪燃焼モードに移ると同時に、筋肉が分解されやすくなるのもある程度避けられません。




筋肉と体脂肪はどちらも分解してエネルギー源になるという点では共通していますが、体脂肪はほとんどエネルギーを消費しないのと比べ、筋肉は熱を発生させるだけに大量のエネルギーを消費します。その筋肉が減ってしまうと基礎代謝が低下して必要なカロリーも少なくて済むようになるため、同じ食事量でもだんだん痩せにくくなってくるのです。


飲酒や便秘の影響

日頃からお酒をよく飲むという人は、以上に挙げた3つの原因に加えてアルコールによる影響もダイエット停滞期の原因となっている可能性があります。



ウイスキーなどの蒸留酒は糖質がほとんど含まれていないため、一見すると糖質制限ダイエットには支障がないように思われがちです。ですが、お酒に含まれるアルコールはそのままだと有害な物質ですので、分解して無害な物質に変えるため肝臓がフル稼働しなければなりません。




肝臓はアルコールを無毒化するだけでなくさまざまな働きをしていて、その中には脂肪を分解してエネルギーに換える働きも含まれます。お酒をよく飲むという人は肝臓にも大きな負担がかかっているため、脂肪を分解する働きが低下しがちです。





糖質制限ダイエット開始からしばらくはグリコーゲンの大量消費で順調に痩せますが、脂肪燃焼モードに入ると脂肪をエネルギー源にするため肝臓がフル稼働する必要が出てきます。そういう時期にお酒を大量に飲むとアルコールを分解する方が優先され、肝臓が脂肪分解にまで手が回らなくなってしまうのです。



また、便秘がちの人は腸内環境が悪化している可能性があるため、糖質制限ダイエットで訪れる停滞期も長引きがちです。



腸内環境が乱れているとエネルギーの代謝機能が低下し、体脂肪も燃焼しにくくなります。糖質制限ダイエット開始から数週間が過ぎて脂肪燃焼モードに移行しても、便秘の人は脂肪の燃焼効率が悪いためなかなか痩せないものです。



こうして迎えたダイエットの停滞期を乗り切るには、便秘を解消させるような食生活の改善が欠かせません。


まとめ

糖質制限ダイエットを開始してもたいていは一直線に体重が減り続けるわけでなく、ある時期から急に痩せなくなる停滞期に直面します。



以上のような複数の原因が複雑に関わり合って訪れる停滞期を乗り越えるには、時にチートデイというお休みなどを設けるなどの工夫も必要です。適度な運動を取り入れながらお酒を控えめにして便秘解消にも努めていれば、ダイエット停滞期の短縮につながります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする